靴下博物館

すこやかな靴下は、すこやかな生活の基 Healthy and comfort socks

 東洋医学から靴下の役割を考えると、靴を履くことによって生まれる「邪気」の受け皿とも言える。体内の邪気が外へ出る通り道は、髪の毛と足の裏。靴を履いて足の裏を覆うと、邪気が逃げずに、疲労感が溜まってしまう。だから、足のためを思って靴下はこまめに取り替えること。
 常に、靴と足にすこやかな関係が生じるように気を使うことが大切。外出するときは、替えの靴下を持って出て、アフターファイブには靴下だけでも取り替えよう。休日なら、気分転換を兼ねて、昼と夜に違う靴下を履けばうれしくもなる。
 靴下の持つ保温性は、すこやかな生活に欠かせない。アキレス腱を冷やすと首の緊張が高まる。首の周辺の筋肉が緊張すると、肩こりを誘発し、アイデアを生む力を妨げ、安眠も阻害する。熟睡するためには、足元を暖かくすることが一番だ。冷え性用に開発された靴下は、医学的にみても効果があるという。
 靴下を履いたり脱いだりするときの気合も大切。足袋と同じ要領で、気合を入れて履けば、気持ちも前向きになる。
“くつしたの日”制定記念として作成された、
荒俣宏氏著作・監修の『THE BOOK OF SOCKS AND STOCKING』より