洗った後のくつしたの扱い方

くつしたの干し方について考えたことはあるだろうか。お気に入りのくつしたと長く付き合っていくために、ささやかだけどとても重要な扱い方をご紹介したいと思う。

洗濯をした後も、絵表示通りに干すことを知って欲しい。多くのくつしたにはこちらの2つの絵表示がついている。タンブラー乾燥は絶対にNG。「つった状態での日陰干し」が、正しい干し方だ。
くつしたはセーターなどと同じニット製品で、タンブラー乾燥をすると極端に縮んでしまうことがある。くつしたは小さいためどうしても洗濯機の中で見落とされがちなのだが、もしタンブラー乾燥をかけてしまうと、素材によってはどうやっても元のサイズに戻らないことがある。

日陰干しが良い理由は直射日光によるダメージを防ぐためだ。色あせはもちろん、ゴム糸やポリウレタンの劣化などで見た目・履き心地が大きく損なわれてしまうことは避けたい。気持ちよく太陽の光に当てたいと思われるかもしれないが、近くに大きいタオルを干すなど、うまく日光を避けながら風通しの良い環境で干して欲しい。

また、つま先を上にすべきか履き口を上にするべきか、ということも意見が別れることが多いが、正解は「履き口を上」にすることだ。
なぜかというと、一般的にくつしたの履き口部分にはゴム糸が使われてこのゴム部分の劣化を少しでも抑えるために、一番最初に乾かして欲しいから。またどんなに洗濯機ですすいでも微量の洗剤類がくつしたに残っていることが多く、乾いていく過程で洗剤の成分が下へ下へと落ちていくのだ。その洗剤によってゴム糸が痛むことも避けたい。

くつしたの正しいたたみ方というものはないが、履き口部分を伸ばさないようにして、折りたたむなどして収納することがおすすめ。そして特にシルクや毛素材のくつしたは、防虫剤も一緒にしまうことで虫食いでの穴あきが防げる。

洗濯の方法と、洗剤についての記事に続き、干し方からしまい方について連載をさせていただいた。これまでは無意識だったかもしれないが、人に見られる機会の少ないくつしたにも正しいケアを施してみては。

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くつしたを洗う洗剤の選び方
※記載内容は記事掲載当時の情報となります。

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