あの人にも、あなたにも(みんなのくつした)

シンプルなものがいい。
ただし、誰にとっても「良い履き心地と履きやすさ」を。

ここ数年間、色々な人に「どんなくつしたを買っていますか?」と聞いてきた。大体くつしたにこだわりがありそうな人にインタビューをするのでそれなりに面白い答えが聞けるのだが、やはりそれは厳選している相手だからであって、たまたま食事をしながら相手の趣味趣向を考えずにこの質問をすると、「うーん、とりあえず黒いの、かな。」とか、「よく行くお店で売っているもの。特に考えてないかも。」と、次を引き出しても盛り上げることができなくなる答えをもらうことも多い。

しかし、それがマジョリティーの答えなのかもしれない。私がくつしたに携わる立場にいるから色々と考えてしまうのであって、例えば反対に「どんなオリーブオイルを買っていますか?」と聞かれたら、「その時スーパーで売っている一番大きいボトルのものかな。」と答えてしまうだろう。 (オリーブオイルメーカーには申し訳ない。いつかきちんと向き合おうと思っているのでどうかお許しを。)
毎日自分の生活に合わせて使うものなのに、言語化するとこうなってしまう。

でも、だからこそ何も考えずに指名買いをする1足にあなたが出会えればいいなと思っている。

前置きが長くなってしまったが、誰もが快適に使えるくつしたがあったなら、と夢みたいな話をお伝えしたい。
ここに並べたのはなんてことないシンプルなくつした達。しかし、究極のユニバーサルデザインを目指して開発されたくつした、その名も「みんなのくつした」なのである。

なぜそんな名前なのか?それは、身体を自由に使えない立場の人にも、特に不自由のない人にも、快適にくつしたを履いて欲しい。その思いで作り上げたものだから。

“障害を価値に変える「バリアバリュー」”という発想で様々なユニバーサルデザインの提案をしている株式会社ミライロとタッグを組み、障害の有無に関わらず使用する立場の人の意見を組み込むことから始まった商品企画。
1つでも多くの不快を取り除くべく、様々な視点からくつしたのあり方を模索しながら展開が始まった。
今もミライロハウス TOKYO(東京都墨田区)でイベントを開催し、参加者に試作品を試してもらうなどコミュニケーションを図りながらより良いくつしたの開発を目指している。
くつしたの履き心地はもちろん、履きやすさにもこだわり、“みんな”のために、“みんな”で作り上げる。

くつしたそのものだけでなく、取り外しを簡略化した帯や、目の見えない人でも触ることでサイズがわかる仕組みなど細かい配慮も忘れない。ぜひ、詳細はこちらのページをご覧あれ。

シンプルなものがいい。
みんなから指名してもらいたい「良い履き心地と履きやすさ」を追求したくつした。

みんなのくつした Universal Design Socks

「ゴムのないくつした」品番: 2302-900  ¥1,000(税抜)
「ガーゼのようなやわらかフィット」品番: 2302-901  ¥1,000(税抜)
「足首までサポートする快適フィット」品番: 2302-902  ¥1,000(税抜)

※掲載内容は、すべて記事掲載当時の情報となります。

≪ 「くつしたと私。」トップへ