足と向き合う時間(HitoAshi)

2021年5月に、新しいくつしたのお店が東京都府中市に生まれた。

100年間くつしたと向き合ってきたナイガイが、次は人生100年時代に足元の健康から一足ずつ寄り添っていきたい。そんなコンセプトで作られたショップ「HitoAshi(ひとあし)」。
このお店の名前は“百里の道も一足(ひとあし)から”という、江戸時代に俗語・俗諺を集めた俚言集覧の一節から取られたそう。
温かみの感じられる広い店内にはずらりと、こだわりを感じさせられるたくさんのくつしたが並び、パッと気に入ったデザインのものを買う、というよりもじっくりと選んで(できれば触れてみて)、納得した履き心地のものを購入したいと思わせる、“丁寧な買い物の場”という印象だ。
店内は、「休(Relax)」「整(Reset)」「動(Move)」の3カテゴリーに商品が分類され、足が求めるものに合わせて商品選びができるのも大きな特徴である。

また、HitoAshiではFootLookという機械での足裏測定を無料で行っている。
足裏の写真をスキャンし、足のサイズや角度はもちろん、土踏まずや外反母趾など足自体の問題から、重心や姿勢・歩き方など身体全体の状態を可視化していく。
測定を率先して希望する人の大半は自身の足についての悩みを自覚しているが、一般的には自分の足の状態を理解していないケースも多く、足のトラブルはなかなか顕在化されていないことが多いそう。
くつしたでこういった問題の根本的な解決や治療はできないが、可能な限りその人の足のコンディションに合わせて、試してもらいたいくつしたを紹介することも行っている。
実際に運動を日常的に取り入れている人でも浮き指(足指が床につかない状態)になっていたり、痛みがないから気がつかないだけで外反母趾になっている人など、計測を通じて知ることができたということもあるのだから、一度試してみる価値は大いにありそうだ。

HitoAshiは、ただのくつした屋ではなく、足に対する気付きを得るきっかけにもなるお店を目指している。この場所が足にまつわる知識を発信していく拠点になるように、と意気込みを感じられ、これからの成長が楽しみなお店だ。
地元の府中市で生活をしている人はもちろん、毎日身体を支えてくれている足と向き合う時間をつくりたいという人にも一度は訪れてもらいたい。

次回は、このお店を立ち上げた人物のインタビューをお届けする。

HitoAshi (ひとあし)

ナイガイオリジナルのくつしたから、独自の目線で買付をおこなったこだわりのインソールなど、ギフトにも自分用にもぴったりな足回りのアイテムが見つかるショップ。

東京都府中市宮町1-41-2 MitteN府中 1階
Tel: 070-3516-5763

※掲載内容は、すべて記事掲載当時の情報となります。

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