くつしたにダーニング(バスケット&ゴマシオ編)

くつしたが擦り切れてしまったり穴があいてしまったらどうするか。
もちろん、くつしたを作って売っている立場としては、たくさんのくつしたを買って履いてほしいけれど、試行錯誤して生み出しているものだからこそ1足1足に愛着を持ってもらうことの方が大事だと思っている。

今日はくつしたに穴があいてしまった時、薄くなって肌が見えてしまった時に役に立つ、「ダーニング」という技術をご紹介。
「ダーニング」=英語で「繕う」という意味の言葉。

まだ衣類が貴重だった時代。イギリスでは1枚1枚を縫い、繕って大切に使い、またそれが一つの教養として経済的な余裕のある中流階級以上の家庭でもテクニックを学ぶことが当たり前だったそう。それが「ダーニング」。
日本にも、継ぎ当てや刺し子など衣類を補修する技術が古くから存在している。

今私たちが使っているくつしただって穴があいたら捨てるべきなのか。
履き心地の良い1足を見つけたら、長く使えるように工夫してみては?

日本国内でダーニングを広める活動を行っているテキスタイルデザイナー 野口光さんにそのテクニックを教えてもらった。
まず、ぽっこりとあいてしまった穴をふさぐ時に使える技法「バスケット」と軽く擦れてきた箇所を補強する「ゴマシオ」を、野口さんの丁寧な解説付き動画でご紹介。

次回は、スカスカになって肌が透けてしまったくつしたの補修に適したテクニック「ハニカム」をご紹介。

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